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2019-06-20

●1/75興福寺五重の塔

愛知県名古屋市   山下 修二 様

魂を込めて製作した五重塔

奈良の興福寺は亡くなった家内との思い出深い場所ですから、いつかは興福寺を作って他界した家内を喜ばせようと思い、苦しみや悲しみを背負いながら製作しました。私は皆さんとは製作数も少なく模型作りの趣味でもないですが「その人のために魂を込めて」作れば良い作品が出来ると信じて製作に取り掛かりました。興福寺は白木の未塗装でも良いと思っていましたが、実際に奈良の興福寺の五重塔の実物を見ますとスケール感のある重厚な佇まいと長い歴史のある建造物を見てカルチャーショックを受け、白木の未塗装では現実性に乏しく、どうせ作るのなら本物と見まちがうリアリティーのある物を再現しようと試行錯誤を繰り返して製作しました。キットをリアリティーに見せるのであれば建物の配色と屋根瓦の塗装のテクニックが必要です。
特に難しく手間のかかる作業は屋根瓦の塗り方で、この屋根瓦を単色だけにしますと見た目は綺麗ですがこれでは古さや汚さのリアリティーに欠けてしまう、改修されていない古い歴史のある寺院やお城の屋根瓦は単色ではなく色んな色が混ざったオールド的な雰囲気を醸し出していますから、これを再現したかった。今回は屋根瓦の汚さ、古さを表現するには単色ではなく5色の色の組み合わせを行い最後はグラデーション加工することでオールド的な雰囲気感が見事に再現され模型とは思えない出来栄えになりました。初層の扉には遺影写真と同じものを貼って本体の中には観音菩薩像が入れてあります。
 興福寺の五重塔をじっくり見ますと「模型作りは芸術の一つ」であると感じています。

奈良の地に建つ興福寺の存在感が緻密な塗装により表現され、大変すばらしい出来映えですね。興福寺は組立についても難易度が高いキットです。奥様も一緒に完成を喜んでいらっしゃいますね。

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